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場面緘黙症というらしい
数年前流れるツイッターで知った

僕は大学を選択した時
理科ができるところ
理科で有名なところ
ということの他に
「東京から遠い」
という譲れない基準があった
僕にとっては
「大学進学」は
大義目分のある「家出」
だったからだ

小学校2年生
学校での九九の暗唱
各段ごとできた人から
教室の壁に貼ってある表に印がついていく
しかしクラスでただ一人
僕の欄には最後まで印がつかないまま
学年を終了した

算数や九九が苦手とう訳ではない
暗記は得意でなかったけど覚えられなかった訳でもない
当時の担任はその認定の時
教卓の前に独り独り立たせ
クラス40人の前で暗唱させるのであるが
僕はその時一言も言葉を発しなかったからなのだ

反抗したわけでもない
家族以外の人の前で声が出ないのだ
もちろん普段授業中に当てられた時も
いつも黙ったままである

「強い人見知り」
当時は周囲の大人たちは
そういう認識でしかなかったと思うが
そんなものでは済まないほどに
他人の前で一切口を利かないのだ

それは小学校入学前からで
そして中学校でも続く
クラスの係になっても
なにしろしゃべらないから
まともに仕事ができない
クラスからは呆れ返られる
馬鹿にされる
なんとか口を利かず済むようにと
願いつつ過ごす日々
いじめっこからいじめられようが
やられるがまま

知らぬ他人が怖い、口をきけない
というのは学校だけでない
商店に入ることも
店員に話しかけることも
僕にとっては苦痛だった
それは
歯医者や床屋とかでもである
親は僕を
「買い物が出来ない子」と言っていた

自分でもなんとか克服したいと思った
しかし
小中学校が同じ近所の子たちやその親たちは
自分がいじめられっ子であることを知ってる
親は自分を一人ではなにも出来ない子と思っている

それらから逃れるために
誰も僕を知らないところへと行きたかった
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